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【ドラマ】お別れホスピタル 1話 視聴直後感想(ネタバレあり)

こんばんは!しいです。

半年前から楽しみにしていたドラマ「お別れホスピタル」1話視聴直後の率直な感想を記事にしていきます。

自分が死ぬということを誰が決めるのか?

誰にも決められない場合(病気の進行)

ドラマが始まってすぐに3人の方がほぼ同じ日に亡くなります。病名も違う性格も違う、コミュニケーションもままならない3人の方でした。病院や施設あるあるなのですが、1人亡くなると「続く」ことがあります。「連れて行かないでー!」と誰かにお願いしたくなります。

本題に入りますが、病気が原因で亡くなってしまうのは冷たい言い方になるかもしれませんが、仕方のないことです。誰にもその時がいつ来るのかはわかりません。癌が進行してしまったり、心筋梗塞や脳血管障害など突然死と言われるような病気になってしまった場合は抗えないことがあります。どんなに医療後術が進歩してもどんなに最先端の治療をしてくれる病院に行っても変わりません。本人の体の中で起こってしまうことは時として誰にもどうしようもできないことがあることを理解しておいた方がいいです。

今私が書いたことは職業上たくさんの方の最後を見てきたから言える一般論です。自分のことや自分の大切な人がこの状態に置かれたら、私もどんな気持ちになるのか想像つきません。取り乱したり、医療従事者とは思えないようなお願いを病院や施設にするかもしれません。

家族が決める場合(今回は人工呼吸につなぐ)

医師や看護師から連絡があると「ドキッとする」とよく言われます。私は死神のような存在かなと思う時があります。ご家族へ連絡するときの大半は具合が悪いときだからです。今の状態だと今まで通りには対応できそうにないから今後どのようにしていくかをご相談することがよくあります。

このお別れホスピタルは療養病棟という設定です。急性期の状態は脱しているけど自宅での生活は難しい・介護と医療で言えばどちらかというと医療の必要度がわずかに高いという方を対象にしていると考えられます。入院時におそらく急変時は延命するか?しないか?の確認をしっかりと取っていることが考えられます。今回はこのままの状態であれば最後が近いけど人工呼吸器をつけるか?付けないか?の判断をご家族と話し合ったシーンが印象的でした。結果お父さんとの最後の思い出が悲しいままだと嫌だといる理由で人工呼吸器をつけることとなりました。「1日でも長く」この言葉に医療者は弱いです。そうなると延命という判断になります。その方の体力や状態に合わせた延命方法をご提案します。

施設での場合も同じです。どうするかの判断はご家族が決めます。医師や看護師は考えられる選択肢とそのあとどうなるか?の説明をするだけです。よく「先生にお任せします」と言われる方が多いですがそ言われても分かりましたで私が決めますというわけにはいきません。後から「こんなはずじゃなかった」と言われたり裁判になったりすることがあるからです。自分一人で決めずに周りにいる家族とよく話し合って決めることをお勧めします。家族がいない場合は医師や看護師にアドバイスを求めてもいいでしょう。「他の方はどのような判断をされますか?」と聞かれることもあります。もちろん名前は伏せて少し具体的な事例をお伝えします。でも延命と看取りの両方の場合の具体例をお伝えします。どちらかに偏った説明をすると誘導となってしまってはいけないからです。決めるのはご家族です。

自分が決める場合(今回は○殺)

癌と宣告された方が死への恐怖に耐えかねて衝動的に飛び降りてしまいました。自分の身の回りのこともできてダメと怒られながらもタバコを吸っちゃったりできる方です。その前のシーンで「死ぬってどんなかんじかな?」(セリフが間違っているかもしれません)と言われていました。ものすごく怖かったのだと思います。病院で寝て起きてご飯食べてお風呂入っての繰り返しで死を待つ恐怖は本当に耐え難いものがあるのだと思います。夜になるとフッと湧き上がる恐怖本当に辛いと思います。せめて何かに没頭できたら気を紛らわせることができたかもしれません。そういう意味で言うと病院は結構きついものがありますよね・・・。別のドラマで「春になったら」と言うドラマが対照的ですね。

自分で死ぬ時期をきめられるのは、生きていくことが辛い方にとっては幸せなことなのかもしれません。肯定も否定もできないです。

まだ、私は癌と宣告されたことはありません。もし宣告を受けたらどのような気持ちになるのか想像もできません。でもこの職種についた以上は想像力を働かせて行かないといけません。時には鈍感になることも必要です。そこら辺の気持ちの持っていき方が難しですね。

特養看護師から見た感想

特養とは、介護が必要な方の終の住処と言われています。対象となる方は、療養型の病院と似ているかもしれません。

人はいつか終わりが来ます。想像もできないです。

特養の現場では、日常的に入居者のかたが旅立ちます。ご家族にさよならが言える場合と突然その時がおとづれる時があります。まさにこの1話のような感じです。

旅立つ状況によっては、とてもショッキングになることもあります。その場合、関わった看護師は精神状態が不安定になってしまいます。日常的とはいえ、無傷ではありません。毎回毎回精神をすり減らしています。

現場では、休んだり、話したり、聞いてもらったりお互いに支え合いながら振り返りをしていきます。

旅立った先に何があるのか妄想したり、これでよかったのか?と自問したりしながら仕事に取り組んでいます。

2話も興味深く見ていきたいと思います。最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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