介護施設や老人ホームにいる父や母、祖父母や親戚にプレゼントをしたいと思ったとき、何をあげたらいいの?迷いますよね。
施設看護師歴10年以上の現役の職員目線でおすすめするのは「浴衣タイプ寝巻き」です。
特に介護度の高い方(介護度4・介護度5)・ほとんど寝たきりの方へのプレゼントとして浴衣タイプ寝巻きが最適です。
この記事では、浴衣タイプ寝巻きがなぜプレゼントとしておすすめなのか?・購入する時のポイントをご紹介いたします。
当ページでは、「浴衣タイプ寝巻き」と統一した表記にしますが、他にも以下のような商品名で販売されていますのでご参考にされてください。
浴衣タイプ・浴衣式・浴衣風・浴衣スタイル・着物風・風呂入り用・介護用・入院着・病衣・バスローブ・パジャマ・ホームウェア・ルームウェア
介護度が高い方は、本人が楽しむというより、どちらかというと生活で必要なものを贈ることを意識しましょう。
今回は、浴衣タイプ寝巻きを購入するときのポイントをまとめました。
・脱ぎやすい
・着せやすい
・体を締め付けない
・洗濯しやすい
・乾燥機で縮まない
・高価ものでなくていい
浴衣タイプ寝巻きは、普段〜体調不良時まで活躍
なぜ?浴衣タイプ寝巻きなのか?
介護度が高い方は衣類を自分で選ぶことができません。また、介護度の高い方は、寝たきりになっている方も多いのが現実です。
ほとんどの場合、職員がご本人の衣類の中から選んで着ていただきます。
職員は、春夏秋冬季節に合わせて少しでも快適に過ごしていただけるようにと考えて選んでいます。脱がせやすく、着せやすい衣類の方がご本人に負担がありません。
入所時にご家族のご準備してくださる衣類でも十分生活は可能です。
ただ、普段のお洋服にプラスしてあると嬉しい衣類ということで、贈り物として(誕生日・父の日・母の日・敬老の日・クリスマスプレゼントなど)ご準備してみましょう!!
体調不良時に活躍

体の負担がなく、スムーズに脱ぎ着できるという理由でご本人が快適に過ごせるように選ぶことが多いです。
体を締め付けずに楽に過ごしていただけます。
病院に入院中にスタイルの病衣が多いのも上記の理由からですね。
普段でも使える
「ゆかたタイプの寝巻き」は介助で脱ぎ着しやすいので普段でも使えます。
数枚あると洗い替えもできて便利です。
病院受診や検査の時に役立つ
レントゲンやCTの検査の時はボタンや金具がついていないものを選んで着ていただきます。
1着持っているだけで便利です。
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サイズは大きめを選ぶと脱ぎやすい・着せやすい

体のサイズに合わせて選ぶというよりは、ゆったりと着ることのできる大きめを選びましょう。
介護度が高い方は、自分で腕を曲げたり足を曲げたりすることが難しいです。拘縮と言って関節が固まってしまい、動かせる幅もそんなに大きくはありません。ご本人の体型にもよりますが、2サイズほど上がいいです。
例:ご本人の体型がMであれば、L-LLを選びましょう。
サイズに悩んだら、施設の職員に聞いてみてください。
職員は、少しでも注意しながら介助致しますが、負担の少ない衣類選びも大切となります。
ボタンや金属・マジックテープが無いものを選ぶ!!

作務衣や甚兵衛のように、内ひもと外ひもで結ぶタイプをおすすめします。
病院受診時にレントゲンやCTをとる場合、ボタンや金属類がついているものはNGとなります。
普段は特に問題ないですが、受診時に施設で着替えておけば受診先で慌てずに済みます。
無地以外にチェックや柄物も!本人をイメージして選ぶ楽しみ

病院に入院中のイメージのする定番から、ピンクやグリーン・チェックなど種類も増えてきています。
贈る方をを想像してイメージにあったものを選ぶのも楽しみだと思います。
落ち着いたもの・カラフルなもの、ご本人をイメージして選んでみてください。
選ぶのはプレゼントする側の楽しみでもありますよね。
縮んだらもったいない!洗濯や乾燥機で縮まないものを!
多くの施設では、ガスの乾燥機を使って乾かします。
たくさんの入居者の洗濯物があります。施設でも洗濯タグの表示を確認しますが、
縮んでしまうと着れなくなってしまうので購入前に洗濯表示を確認されてください。
商品購入の際に、乾燥機使用可能か?確認をしましょう。
ゆかた風寝巻きは、洗濯を頻繁に行われることを想定して作製されている場合が多いです。
表示がなかったり確認が取れなくても少し大きめを購入することで縮んでしまうことの心配は解消されるでしょう。
2000-3000円台の値段の商品が多い傾向
ご家族に購入をお願いするときは、3000円前後でありますよとお伝えしています。
予算が1万円ある場合は、3000円前後のものを3枚購入していただいた方が洗い替えができて便利です。
ネットで購入することもできますが、「しまむら」など地域密着型の衣料品店をのぞいてみると手頃な値段で販売されています。
生地の厚さ:1枚なら薄くなく厚く無いもの、数枚なら冬用・夏用と分けてもOK!

購入する数が1枚であれあば春夏秋冬いつでも使える生地を選びましょう。
数枚購入する場合は、冬用・夏用と分けてもいいですね。
季節に応じて少しずつプレゼントされてもいいかと思います。
最後に 贈る側も楽しんで
今回は、介護度が高い方向けに最適な贈り物「浴衣タイプの寝巻き」をご紹介しました。
実際のサイズよりゆったり大きめ。
ボタンや金具がついていない。
乾燥機で縮まない。
1枚ならオールシーズン着用、数枚なら贈る季節に応じた生地の厚さで。
3000円前後の価格帯が多い傾向
上記のポイントを参考にプレゼントを探してみてください。
こちらのページたどり着いた方は、施設で過ごしている方のことをとても大切にされていることがわかります。
少しでも安楽に過ごしてもらいたいというを想いを形にしてみてください。
選ぶのも大変ですが楽しいですよね。
素敵な贈り物になりますように・・・。
過去の記事でも高齢者施設に入居されている方へおすすめの贈り物があります。
興味がある方は、ご参考にされてください。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。